自民 麻生氏 トランプ前大統領と会談 幅広い関係構築ねらいか

東京, 04月24日 /AJMEDIA/

アメリカを訪れている自民党の麻生副総裁は、日本時間の24日朝、トランプ前大統領と会談しました。秋の大統領選挙でトランプ氏が政権を奪還する可能性も念頭に幅広く関係を構築する狙いがあるものとみられます。

自民党の麻生副総裁は日本時間の24日朝、ニューヨーク・マンハッタンの中心部にある「トランプタワー」を訪れました。

ビルの入り口で、トランプ前大統領が麻生氏を出迎え、両氏は笑顔で握手を交わしました。

このあと両氏はおよそ1時間、会談し、安全保障や経済の分野をはじめとする日米関係や、国際情勢などについて意見を交わしました。

麻生氏がアメリカを訪れるのはことし1月以来で、この時はトランプ氏との会談を模索したものの実現しませんでした。

麻生氏としては、秋に大統領選挙を控える中、野党・共和党の候補者に指名されることが固まっているトランプ氏が政権を奪還する可能性も念頭に、幅広く関係を構築する狙いがあるものとみられます。

トランプ氏「多くのことを話し合うつもり」
トランプ氏は麻生氏を出迎えた際、報道陣に麻生氏を紹介した上で「日本とアメリカ、そして他の多くのことを話し合うつもりだ」と述べました。

その後、トランプ氏は自身のSNSに「今夜、日本の麻生太郎元総理大臣をトランプタワーにお招きしたことはとても光栄だ」と投稿しました。

トランプ氏 日本の防衛費増額を称賛
麻生氏と会談したトランプ氏の陣営は23日夜、声明を発表しました。

声明によりますと、会談の中で、両者は、日米同盟が両国の経済安全保障やインド太平洋地域の安定などにとって重要であり続けることや、中国と北朝鮮がもたらす課題について意見を交わしたとしています。

また、トランプ氏は日本の防衛費の増額を称賛したとしています。

各国首脳など トランプ氏と相次いで接触
秋のアメリカ大統領選挙でトランプ氏が返り咲きを目指す中、各国の首脳などがトランプ氏と相次いで接触しています。

今月17日にはポーランドのドゥダ大統領が、8日にはイギリスのキャメロン外相が、それぞれアメリカを訪れトランプ氏と会談しています。また3月8日にはハンガリーのオルバン首相がトランプ氏と会談するなど、トランプ氏が再び大統領に就任する可能性を視野に入れたとみられる動きが続いています。

林官房長官「一議員としての活動」
林官房長官は午前の記者会見で「報道は承知しているが、麻生副総裁の訪米は一議員として行われたものと承知している。政府として関与していない一議員の活動についてコメントすることは差し控えたい」と述べました。

また今回の会談が日米関係に与える影響を問われ「アメリカ政府の受け止めや反応について答える立場にはない。日米同盟の重要性は民主党、共和党を問わず、共通の認識が存在しており、あらゆる機会を用いて日米間の友好・信頼関係のいっそうの強化を図っていく」と述べました。

一方、記者団が「外務大臣などがトランプ氏と会談する予定はないか」と質問したのに対し「外務大臣などによる会談の予定は現時点ではない」と述べました。

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