帰省控え、PCR検査に続々 「母見舞い」安心求め―東京

東京, 12月29日, /AJMEDIA/

 「高齢の母を見舞いに」「帰省は悩んだけど」。東京都内約180カ所に設けられたPCR無料検査場。新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」の市中感染が各地で確認される中、年末年始の帰省を控えた人々が安心を求めて詰め掛けた。
 仕事納めの28日、新宿区の検査場「J―VPD東京ラボラトリー」は予約不要とあって、午前中から人が絶えなかった。
 名古屋市の実家に帰省する会社員の女性(54)は、10月に倒れた80代の母親を見舞う予定だという。「(母と過ごす時間は)残り短いので、帰省に迷いはなかった」と話す。「オミクロン株を無症状でうつしてしまうのが怖い。無料なので検査を受けに来ました」と語った。
 同区内の別の検査場を訪れた看護師の女性(30)は「悩みましたけど」と話しつつ、2年ぶりに長野県に帰る予定だ。不安を解消するため検査に来たといい、無料化については「いろいろな人が受けられて良い」と話した。
 東京都は27日に検査場を約180カ所に拡大した。港区内でPCR検査を受けた男性会社員(53)は、2年ぶりに新潟県の両親の顔を見に帰る。「生きているうちに会わないと」と話す一方、「高齢なので(感染が)心配」とし、検査を受けることにした。
 東北地方の実家に帰省予定という女性(40)は「都会と地方では(コロナへの)マインドが違う。東京から来る人は敬遠される」と話し、「陰性であれば帰省したい」と語った。

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