変革期に挑む国際派 三井住友銀行の福留次期頭取

東京, 12月16日, /AJMEDIA/

 三井住友銀行の頭取に就任する福留朗裕専務(59)。デジタル化の進展などで市場環境が大きく変わる中、高島誠頭取(64)から経営のかじ取りを託される。「動きが鈍いとあっという間に競争力を失う」。豊富な海外経験を武器に、変革期に挑む。
 カナダ三井住友銀行社長など、約16年の海外勤務歴を持つ国際派。リーマン・ショック時はニューヨークで市場部門のトップを務めていたが、アジア通貨危機に見舞われた香港での経験が生きた。綿密な情報交換でリスクをいち早く察知、「今から思ってもよくできたなと思うほど自信を持って対応できた」と振り返る。
 今後、日銀が続ける大規模金融緩和策も転換点を迎える可能性があるが、「大きな動きはチャンスでもある。市場に長くさらされてきて、リスク感覚は高い」と自負する。
 同じく海外部門を渡り歩いた高島氏も「パラダイムシフトを迎える事業環境の下で、自信を持って(頭取に)推挙できた」と太鼓判を押す。
 座右の銘は「現地現物」。トヨタ自動車の役員などを務めた際は、現場を大切にしようと、世界40カ国でオフィスや工場などを見て回った。「愚直に繰り返すことでようやく腹落ちして、自然とビジネスアイデアが浮かぶ」という。来年4月1日就任。

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