国際手配容疑者、南アで死亡確認 19年前の殺人、DNA型一致―警視庁

東京, 8月12日, /AJMEDIA/

 東京都奥多摩町で2003年10月、元飲食店従業員古川信也さん=当時(26)=の切断遺体が見つかった事件で、警視庁捜査1課は11日までに、DNA型鑑定の結果、殺人容疑などで国際手配していた松井知行容疑者が南アフリカで死亡していたことを確認した。捜査関係者への取材で分かった。同課は近く、容疑者死亡のまま書類送検し、捜査を終える方針。
 捜査関係者によると、松井容疑者は主犯格とみられていたが、南アフリカで死亡したとの情報が20年6月、同国捜査当局から日本側に寄せられた。現地から送られた遺体の指紋が同容疑者のものと一致したことなどから、同課は先月24日に捜査員を派遣。現地でのDNA型鑑定の結果、埋葬された遺体を本人と確認した。
 同課によると、松井容疑者は03年9月、山梨県丹波山村のキャンプ場に駐車した車の中で、古川さんの首をベルトで絞めて殺害するなどした疑いが持たれていた。
 事件後に出国し、南アで逃亡生活中の17年12月ごろ、同国の海岸で自殺したとみられ、「迷惑を掛けた。大変申し訳ない」などと書かれた遺書のようなものも見つかった。
 事件では少年を含む男女11人が殺人容疑などで逮捕され、これまでに8人の有罪が確定するなどしている。

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