台湾総統選挙 投票続く 中国との向き合い方が争点

東京, 01月14日, /AJMEDIA/

台湾では、4年に1度の総統選挙の投票が行われています。

中国との向き合い方が争点の1つとなる中、中国の圧力に対抗する姿勢を示す与党が政権を維持するのか、交流拡大などを訴える野党が政権交代を実現するのかが焦点です。
台湾の総統選挙には、与党・民進党の頼清徳氏、最大野党・国民党の侯友宜氏、野党第2党・民衆党の柯文哲氏の3人が立候補しています。

投票は、日本時間の13日午前9時から1万7700か所余りの投票所で行われています。

頼氏「台湾を前進させ続けよう」投票呼びかけ
3人の候補者も午前中にそれぞれ投票を行いました。

民進党の頼氏は、南部・台南で投票を行い、「台湾の民主主義の活力を示し、台湾を前進させ続けよう」と述べ、積極的に投票するよう呼びかけました。

侯氏「未来に向き合い 団結しなければならない」
国民党の侯氏は、北部の新北で投票を行い今回の選挙の重要性を強調したうえで「誰もが台湾の未来に向き合い、団結しなければならない」と述べました。

柯氏「いい天気 きっとよくなる」自らの得票増に期待
民衆党の柯氏は、台北の投票所で投票を行い「きょうはいい天気で、きっとよくなるはずだ」と述べ投票率が高くなり、得票が増えることに期待を示しました。

争点は中国との向き合い方
今回の選挙では、中国との向き合い方が争点の1つとなっていて、中国の圧力に対抗する姿勢を示す与党・民進党が政権を維持するのか、中国との対話や交流拡大などを訴える野党が政権交代を実現するのかが焦点です。

議会にあたる立法院の選挙の行方も注目
また、13日は台湾の議会にあたる立法院の選挙も行われています。

現在は、与党・民進党が過半数の議席を占めていますが、今回の選挙では、どの党も単独での過半数の確保は難しいという見方が出ています。

どの総統候補が当選しても少数与党となれば、政権運営が不安定になる可能性があり投票の行方が注目されます。

投票は、いずれの選挙も日本時間の午後5時に締め切られたあと即日開票され、総統選挙の大勢は今夜中にも判明する見通しです。

上川外相「重要なパートナー 協力と交流 深化図る」
こうした中、日本の上川外務大臣は、台湾総統選挙について、訪問先のアメリカで記者団に対し「台湾は自由や民主主義、基本的人権、法の支配といった価値や原則を共有する極めて重要なパートナーで、大切な友人だ。台湾との関係を、非政府間の実務関係として維持していくとの立場を踏まえ日台間の協力と交流のさらなる深化を図っていきたい」と述べました。

有権者の声は
13日午前、台北市内の投票所で投票を済ませた有権者からは、さまざまな声が聞かれました。

50代の女性は「台湾の民主主義と自由な生活を存続できる人に決めました。新しい総統には、経済をよくすることを期待しています」と話していました。

また、20代の男性は「外交面の政策がはっきりしていて、自分と価値観が合う人に投票しました。台湾の存在を国際社会でさらに広げていくことを期待しています」と話していました。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts