北朝鮮、また弾道ミサイル発射 米軍はB1戦略爆撃機展開

東京, 3月20日, /AJMEDIA/

【ソウル時事】北朝鮮は19日午前11時5分(日本時間同)ごろ、北西部の平安北道・東倉里付近から短距離弾道ミサイル1発を日本海に発射した。一方、米軍は19日、B1B戦略爆撃機を朝鮮半島上空に展開し、韓国空軍の最新鋭ステルス戦闘機F35Aなどと共同訓練を実施。B1Bは日本海上空で航空自衛隊のF15戦闘機とも共同訓練を行った。B1Bは「死の白鳥」と呼ばれ、北朝鮮指導部が最も恐れる兵器の一つ。
韓国軍と日本の防衛省が発表した。
 北朝鮮は、米国と韓国が23日までの日程で実施している合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾)」に対抗する形でミサイル発射を繰り返している。日韓首脳会談の行われた16日にも全米を射程に収めるとされる最新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17」1発を撃ったばかり。
 北朝鮮による弾道ミサイル発射は、今年7回目。19日のミサイルは約800キロ飛行し、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したとみられる。最高高度は約50キロと低く、迎撃を難しくする変則軌道の可能性がある。
 国連は18日、北朝鮮のICBM発射を受け、安全保障理事会の緊急会合を20日に開くと発表した。北朝鮮外務省は19日の発射後に談話を出し「不純な試みだ」と会合開催に反発した。
 韓国軍は発射を非難し、「計画した合同演習を徹底的に行う」と表明した。井野俊郎防衛副大臣は記者団に「北朝鮮は立て続けにミサイルを発射し、朝鮮半島と地域の緊張を著しく高めている」と批判。日本政府は、発射が国連安保理決議に違反すると指摘し、北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に厳重に抗議した。航空機や船舶などの被害は確認されていない。

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