与党幹部が議員辞職要求 離党の吉川氏、首相に痛手

東京, 6月14日, /AJMEDIA/

 与党内で13日、18歳女性に飲酒させ、現金を払ったなどと週刊ポストに報じられた吉川赳衆院議員=自民離党、比例代表東海ブロック=に対し、議員辞職を要求する声が上がった。公示が迫る参院選への影響を回避する思惑とみられるが、吉川氏が所属していた岸田派を率いる岸田文雄首相には痛手となりそうだ。
 首相は13日の参院決算委員会で、吉川氏に関し「離党したといえども国民に何も説明していない。説明責任を果たすことが重要だ」と指摘した。
 この後、党本部で役員会に出席し、さらに茂木敏充幹事長と会談。吉川氏の進退をめぐり協議した可能性がある。茂木氏は記者会見で「政治家としての適切な出処進退は本人が判断すべきだ」と述べた。
 世耕弘成参院幹事長は党参院議員総会で「さっさと党は出て行ってもらったが、比例復活議員なので自民党の議席だ。議員辞職も求めたい」と表明。安倍派中堅は「安倍政権なら間髪入れずに辞職させた。首相は何をしているんだ」と語った。
 細田博之衆院議長のセクハラ疑惑も抱える与党は打撃を最小化するため、吉川氏には速やかな辞職を促す意見が大勢だ。
 公明党の佐藤茂樹国対委員長は自民党の高木毅国対委員長と国会内で会談し、「ずるずるいけば参院選に影響しかねない。早めに対応すべきだ」と伝えた。

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