ロシア産原油の対トルコ出荷、2月は4カ月ぶり高水準に

東京, 3月5日, /AJMEDIA/

ロシア産ウラル原油のトルコ向け出荷が2月に4カ月ぶりの高水準に達したことが、データや業界筋の話で明らかになった。アゼルバイジャン国有石油会社ソカールが所有するトルコのスター製油所が同原油の購入を再開したため。

リフィニティブのEikon海運データによると、2月にトルコに出荷されたウラル原油は86万トンと、1月の62万トン、12月の37万トンから増えた。スター製油所への出荷は1カ月間中断されていたが、1月末に再開した。

西側諸国はロシア産原油について禁輸や価格上限設定などの制裁を科しているが、トルコ向け輸出が増えれば制裁効果は薄まりかねない。トルコは北大西洋条約機構(NATO)の加盟国だが、ロシアから友好国と見なされている。

トレーダーらによると、トルコ向けの供給増加によってウラル原油の価格は上昇し、既にロシアから過去最高規模の原油を輸入しているインドと中国がトルコと供給を奪い合うようになる公算が大きい。

ロシア財務省によると同国の石油輸出収入は1月に前年同月比40%減少した。しかし3月には海上運賃の低下とウラル原油の価格上昇が相まって、収入が増加しそうだ。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts