ロシア、漁業協議応じず 北方四島周辺、スケトウダラ漁に影響

東京, 1月24日, /AJMEDIA/

 北方四島周辺水域でのスケトウダラ漁などの操業条件を決める日ロ政府間協議を巡り、ロシア側が「協議の実施時期は、現時点で調整できない」と日本に通知したことが分かった。野村哲郎農林水産相が23日の閣議後記者会見で明らかにした。通知は19日付。スケトウダラ漁は例年1月初めから3月半ばまでで、ロシアがこのまま交渉に応じなければ、操業への影響が続く懸念がある。
 協議は1998年発効の「北方四島周辺水域における日本漁船の操業枠組み協定」に基づくものだが、ロシアは昨年6月に協定の履行停止を一方的に発表した。ウクライナ侵攻を巡る日本のロシア制裁に反発したためとみられる。
 野村氏は「外務省と連携し、一日も早く協議を開催できるよう対応していく」と述べた。水産庁によると、同水域で取れるスケトウダラは、日本全体の漁獲量の1%未満という。

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