トカラ列島近海で100回超の群発…連日揺れるのは巨大地震の前兆なのか?

東京, 12月07日, /AJMEDIA/

この群発地震は何を意味しているのか。鹿児島県十島村のトカラ列島近海で地震が相次いでいる。4日午後0時32分の震度1(M2.9)を皮切りに震度1以上を観測する地震が100回以上も発生している。5日午前11時14分には十島村の悪石島で最大震度4(M4.8)を観測する地震が起きている。

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 不気味なのは、最大震度7を記録した2011年の「東日本大震災」や16年の「熊本地震」の直前にも、トカラ列島近海で群発地震が起きていたことだ。ネット上では「トカラ群発地震は巨大地震につながる」という“トカラの法則”まで登場。大騒ぎになっている。立命館大環太平洋文明研究センターの高橋学特任教授はこう言う。

「トカラ列島の海底には火山があり、火山性の群発地震が起きるのは珍しいことではありません。巨大地震につながるという法則は単なる噂で、存在しません。ただ、最近の一連の地震を並べると、最大限、警戒すべき局面だといえます」

 ここ数日、日本列島は地震が連発している。▼2日、茨城県南部(最大震度4、M5.0)、▼3日、山梨県東部・富士五湖(同5弱、M4.8)、和歌山県紀伊水道(同5弱、M5.4)、▼4日午後~トカラ列島近海(群発地震)ーー。あちこちでバラバラに起きているように見えるが、同じメカニズムで説明できるという。

「日本列島の一連の地震に加え、4日に発生したジャワ島のスメル火山の大規模噴火もフィリピン海プレートの動きによるものです。フィリピン海プレートは、茨城沖から四国沖、鹿児島、沖縄、台湾、フィリピン、インドネシアまでの小さなプレートです。自分自身ではあまり動かないのですが、活発な太平洋プレートにグイグイ押され、その結果、地震や噴火が起きているのです。当面、関連の地震は続き、最悪の場合は、フィリピン海プレートが跳ね上がる巨大地震の可能性も否定できません」

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