クルーズ船コロナ集団感染「検証を」 当時の乗客らが追悼の集い―横浜

東京, 2月4日, /AJMEDIA/

 新型コロナウイルスの集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」が横浜港沖に到着してから3年となる3日、当時の乗客らでつくる全国連絡会が、同港で「追悼の集い」を開いた。集いでは、亡くなった14人を悼むとともに、集団感染について国に検証を求める声明が発表された。
 共同代表で元大学教授の千田忠さん(79)=札幌市=は、検証のないまま国際クルーズ船の受け入れが再開されたことを懸念。「被災者を含む検証委員会の発足を国に求めたい」と訴えた。
 クルーズ船が停泊した大黒ふ頭の岸壁では、海に向かって献花が行われた。集いには、乗客や支援者ら約30人が参加。日航ジャンボ機墜落事故や御嶽山噴火などの犠牲者の遺族も参列した。
 クルーズ船の集団感染は2020年2月に発生。厚生労働省によると、3711人の乗客乗員のうち、712人が感染し、チャーター便で帰国後に死亡した1人を含む14人が亡くなった。国土交通省は22年11月、国際クルーズ船の日本への受け入れを再開すると発表している。

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