「Google検索」、低品質コンテンツの排除を強化へ

東京, 03月07日 /AJMEDIA/

Googleは、システムの仕組みを利用してスパムページを検索結果の上位に表示させようとするサイトを排除するため、同社の検索エンジンを3月に修正すると発表した。その目的は、独自性の高いコンテンツを、ユーザーではなく検索エンジンに合わせて作られたウェブページより上位に表示させることだという。
同社は、より高品質なサイトを上位に表示するように検索アルゴリズムをアップデートするだけでなく、スパムポリシーを変更して、「スパム保管場所として再利用されている」サイトを検索結果から除外するという。これは、一度消滅したウェブサイトのドメインを再利用してAIで生成した一般的な内容のコンテンツで埋めた、新しい形のゾンビサイトをフィルタリングするためだ。

 Googleは米国時間3月5日のブログ記事で、新たな調整とこれまでの対策によって、検索結果に含まれていた低品質で独創性のないコンテンツが40%減少する見込みだとした。

 これらの措置の対象は、生成AIを含む自動化されたシステムを使って、特定の検索内容に答えているように見えるが、意味のある情報は提供しておらず、検索した人をいら立たせるようなコンテンツを作っている悪質なサイト運用者だ。

 同社はまた、一般に評判が高いウェブサイトに掲載された、第三者の低品質なコンテンツも対象にするという。この手法は、サイトの知名度を利用してコンテンツを検索結果の上位に表示させるというもので、読者が信頼できる情報源だと思ったサイトで、質の低い記事を読まされてしまう場合がある。Googleは、この対策を5月5日から有効にすると警告している。

 最近の調査によれば、Googleの検索結果では、露骨な検索エンジン最適化技術(SEO)や収益化目的のコンテンツ、アフィリエイトマーケティングなどの低品質なテキストが上位に表示される傾向が強まっているという。この研究では、AIが生成したスパムが急増するにつれ、検索結果は今後悪化の一途をたどるだろうと警告している

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