NY市場 円安加速 1ドル=150円台まで一時値下がり 約3か月ぶり

東京, 02月15 /AJMEDIA/

ニューヨーク外国為替市場では円安が加速し、円相場はおよそ3か月ぶりに一時、1ドル=150円台まで値下がりしました。アメリカの消費者物価指数の伸びが市場予想を上回ったことを受けて、金融引き締めが続くとの観測が主な要因です。

13日のニューヨーク外国為替市場では、アメリカの先月の消費者物価指数が発表されたのをきっかけに、一気に円安が加速しました。

物価の伸びが市場予想を上回ったことを受けて、FRB=連邦準備制度理事会による利下げの時期は後ろにずれて、金融引き締めが続くとの見方が広がり、日米の金利差が意識されたことで、円を売ってドルを買う動きが強まりました。

円相場は一時、1ドル=150円台の半ばまで値下がりしました。150円台をつけるのは去年11月以来、およそ3か月ぶりです。

去年の年末は1ドル=141円前後での取り引きで、年明けから1か月半でおよそ9円、円安が進んだことになります。

市場関係者は「日銀が緩和的な金融環境を維持するとの見方が背景となり、投資家のあいだで円を売りやすい状況となっていた」と話しています。

財務省 神田財務官「為替市場を注視 必要あれば適切に対応」
財務省の神田財務官は記者団に対し、「年初来1か月強の間に10円近く円安になるなど、急速な変動は経済にとってよくない。高い緊張感を持って為替市場を注視するとともに、必要があれば適切に対応していきたい」と述べて、市場の動きをけん制しました。

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