H3ロケット、成功支えた群馬企業の技術

東京, 02月18 /AJMEDIA/

17日午前に打ち上げに成功した国産新型ロケット「H3」の2号機には群馬県内の企業が手掛けた世界に誇る技術が各所で使われ、快挙に貢献した。

 富岡市に主要拠点を置く宇宙関連機器メーカー、IHIエアロスペース(東京都)はロケット本体の打ち上げを推進する両脇の固体ロケットブースタを手がけた。打ち上げから約2分後に切り離される補助エンジンに当たり、推進力はメインエンジンの1.5倍以上。重い機体の打ち上げに欠かせない役割を果たした。

 ほかに採用された、第1段の機体が切り離された後に2段目の機体の姿勢を制御して経路を修正する2個のガスジェット装置や、ロケットの機体などを切り離す火薬で作動する部品も採用され、機体を目標の軌道に運んだ。

 同社が設計したロケットブースタには機械部品製造の三幸機械(高崎市)のアルミ部品も複数採用され、高い強度と軽量化技術が光った。動画で打ち上げを見守った石井健介社長(56)は成功を喜び、「ひと安心した。世界と競争するロケット開発に全面的に協力し、技術で貢献したい」と意気込んだ。

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