関電子会社、検査不正 家庭向け電圧調べず―経産省

東京, 3月15日, /AJMEDIA/

経済産業省は14日、関西電力の子会社の関西電力送配電(大阪市)が家庭などに供給する低圧電力について、管内の営業所1カ所で正常な電圧で流れているかどうかの測定検査を怠り、本店に虚偽の数値を報告していた不正事案があったと発表した。同省は関西電力送配電に原因や類似事案の有無、再発防止策などを22日までに報告するよう命じた。

経産省は「電気の質を担保する仕組みを明白に違反している」と問題視。他の電力大手9社にも同様の不正事案がなかったかどうかの確認を求めている。
 電気事業法は、送配電会社に供給エリア内の電圧と周波数を測定し、その結果を記録することを義務付けている。問題の営業所では、毎年1回、120程度の家庭を抽出し、その電圧を測定すべきところ、実際は行わずに虚偽の数値を本店に報告していた。不正は確認できる限りでは2020年度から始まっていた。

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