アシックス「高機能とデジタル」 富永新社長インタビュー

東京, 04月09日 /AJMEDIA/

アシックスの社長に1月に就任した富永満之氏(62)は、9日までにインタビューに応じ「高機能とデジタルを両輪とした経営を進める」と強調した。国内外での付加価値の高いシューズの展開や、顧客データの活用を拡大する方針だ。

 2023年12月期連結決算の売上高のうち、欧米など海外が約80%を占める。富永氏は17年以降、海外拠点との社内システムの統合やマラソンなどのレース登録事業を手がける企業の合併・買収に取り組んできた。「インフラやデータを得る環境は整った。今はその活用を考える新しい段階だ」と指摘。今後3年間は、データ分析を通じた商品開発を強化する。

 主力のランニング事業ではトップランナー向けに商品を開発する「Cプロジェクト」を加速させる。一般ランナーにはスマホ向け記録アプリの提供でシェア拡大を目指す。大会のほかトレーニングなどでも長期的に支援する。

 富永氏は日本や欧米で「ブランドを大切にし、ハイエンドなシューズで勝負する」と語る。米国事業ではランニング専門店での販促活動やECサイト事業を発展させる。

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