自・維党首、9条改憲主張 自衛隊明記、立・共は反対―ネット討論

東京, 6月19日, /AJMEDIA/

 参院選の公示を22日に控え、与野党9党首は18日夜、インターネット動画サイトの討論会に参加した。岸田文雄首相(自民党総裁)と日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)は憲法9条への自衛隊明記を主張。立憲民主党の泉健太代表と共産党の志位和夫委員長は不要だとの考えを示した。
 首相は「自衛隊の違憲論争に終止符を打つのが重要だ」と強調。「できるだけ時間をかけず(発議して)国民に選択の機会をつくるべく国会としても努力しなければならない」と語った。松井氏は「100%の国民に認められるよう憲法に明記すべきだ」と訴えた。
 これに対し、泉氏は「現状でも自衛隊は力を発揮してくれる。日本の安全保障に揺らぎがあるわけではない」との認識を示した。志位氏は戦力の不保持を定めた9条2項が「空文化される。全面的な集団的自衛権の行使はできないという制約も外れてしまう」と断じた。
 公明党の山口那津男代表は「『自衛隊合憲』は定着している。憲法に書かなければ仕事ができないわけではない」と述べ、慎重に議論すべきだとの立場を示した。国民民主党の玉木雄一郎代表は自衛隊明記に関し、「自衛権の範囲が変わるのか変わらないのか明確に示す必要がある」と指摘した。
 討論会にはれいわ新選組の山本太郎代表、社民党の福島瑞穂党首、NHK党の立花孝志党首も出席した。

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