東京, 02月16 /AJMEDIA/
日経平均株価は16日、バブル期につけた史上最高値に迫る水準まで値上がりしましたが、このところの株価の上昇をけん引しているのが海外の投資家です。その海外投資家が日本の株式を買った額は、先週まで6週連続で売った額を上回る買い越しだったことがわかりました。
東京証券取引所のまとめによりますと、取り引き時間中としてバブル期以来となる3万7000円台をつけた2月5日から9日の週に、東京と名古屋の証券取引所で海外の投資家が株式を買った額は、売った額を3663億円上回りました。
買い越しはことしに入って6週連続で、海外投資家の活発な買い注文が、年明け以降の株価の上昇をけん引していることがうかがえます。
また、国内の個人投資家は株式を買った額が売った額を2277億円上回り、3週連続で買い越しとなりました。
日経平均株価は16日、バブル期の1989年12月につけた取り引き時間中の史上最高値、3万8957円に一時、あと92円まで迫るなど、去年末の水準から5000円以上値上がりしています。
市場関係者は「日本の堅調な企業業績や東証の要請を受けたガバナンス改革への期待から、海外投資家が日本株に対する買いのスタンスを強めている。また、株価の上昇局面で利益を確定させる売り注文を優先させる傾向があった個人投資家も、積極的な姿勢に転じていて、株価の押し上げにつながっている」と話しています。
