日経平均株価 高値更新の1月 海外投資家 大幅な買い越しに

東京, 02月09 /AJMEDIA/

日経平均株価がバブル期の1990年以来の高値を更新するなど、1か月で2800円以上値上がりした先月、海外の投資家が日本の株式を買った額が、売った額を2兆円余り上回る大幅な買い越しとなったことがわかりました。

東京証券取引所のまとめによりますと、先月、東京と名古屋の証券取引所で海外の投資家が株式を買った額は、売った額を2兆693億円余り上回り、大幅な買い越しとなりました。

海外の投資家の月ごとの買い越し額が2兆円を超えるのは、日経平均株価が3万円台を回復した、去年5月以来です。

東京市場では先月、日経平均株価がバブル期の1990年以来の高値をたびたび更新するなど、1か月で2800円余り値上がりし、月間の上昇幅としては3年2か月ぶりの大きさとなっていました。

市場関係者は「海外投資家の買いが株価上昇の背景にあったことを示すものだ」としたうえで、海外の投資家が大幅に買い越した要因については
▽日本企業の堅調な業績を受けて賃金と物価の好循環の実現への期待が高まったことに加え
▽不動産不況などを背景に株価の下落傾向が続く中国の株式市場から、資金を移す動きがあったと指摘しています。

一方、先月、国内の個人投資家は、株式を売った額が買った額をおよそ9370億円上回る売り越しとなり、市場では株価の上昇を背景にいったん利益を確定させようとする動きが出たものと受け止められています。

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