去年1年間の経常収支 20兆円超の黒字 前年の2倍近くに増加

東京, 02月09 /AJMEDIA/

日本が海外との貿易や投資などでどれだけ稼いだかを示す経常収支は、去年1年間で20兆円を超える黒字となり、エネルギーの価格高騰が一服して、輸入額が減少したことで、黒字額は前の年の2倍近くに増えました。

財務省が発表した国際収支統計によりますと、去年1年間の日本の経常収支は20兆6295億円の黒字となり、黒字額は前の年よりも9兆9151億円増えました。

このうち貿易による稼ぎを示す「貿易収支」は、6兆6290億円の赤字でしたが、赤字幅は前の年よりも9兆円余り縮小しました。

これは、原油などのエネルギーの価格高騰が一服し、輸入額が減少したことに加えて、半導体の供給不足が緩和され、自動車の輸出が増えたことなどが要因です。

一方で、日本企業が海外の子会社から受け取った配当や利子などの稼ぎを示す「第一次所得収支」は34兆5573億円と、海外の債券の金利上昇を背景に、前の年よりも952億円増えて過去最大を更新しました。

また、合わせて発表された去年12月の経常収支は、7443億円の黒字で、11か月連続の黒字となりました。

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