千葉、武蔵野銀に改善命令 仕組み債の不適切販売―金融庁

東京, 6月24日, /AJMEDIA/

金融庁は23日、リスクが高い金融商品「仕組み債」の販売を巡り、千葉銀行と傘下のちばぎん証券、武蔵野銀行に業務改善命令を出した。顧客の投資経験を確認せずに金利の高さを強調して勧誘するなど、顧客保護の点で問題があると判断した。
 仕組み債は、デリバティブ(金融派生商品)を組み込んだ複雑な金融商品。高い利回りが狙える半面、損失も大きくなりやすく、顧客とのトラブルが相次いでいた。金融庁の調査によると、昨年3月末時点で地方銀行の8割近くが取り扱っていたが、同庁が販売体制の見直しを訴えたため、11月末には3割強に減少した。
 千葉銀とさいたま市に本店を置く武蔵野銀は、顧客の投資経験や財産の状況を確認しないまま、仕組み債の購入を勧誘していた。ちばぎん証券は千葉、武蔵野両行から紹介を受けて仕組み債を販売。元本割れなど損失のリスクを十分に説明しなかったほか、投資経験が全くない顧客にも販売していた。
 金融庁は3社に再発防止に向けた業務改善計画の策定や、経営陣を含む責任の明確化を求めた。3社は処分に対し、「再発防止に取り組み、信頼回復に努める」とのコメントを発表した。

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