円相場 1ドル=149円台半ばでの取り引き続く

東京, 9月29日, /AJMEDIA/

9月28日の外国為替市場では、アメリカで金融引き締めが長期化するとの見方などから、日米の金利差の拡大が意識されて円安が進み、円相場は、1ドル=149円台半ばでの取り引きが続きました。

外国為替市場では28日未明、ニューヨーク市場で1ドル=149円台後半まで円安ドル高が進みました。

東京市場でも1ドル=149円台半ばでの取り引きが続きましたが、政府・日銀による市場介入への警戒感も強く、値動きは限定的でした。

午後5時時点の円相場は、前日と比べて29銭円安ドル高の1ドル=149円31銭~32銭でした。

一方、ユーロに対しては、前日と比べて53銭円高ユーロ安の1ユーロ=156円92銭~96銭となりました。

ユーロはドルに対して、1ユーロ=1.0509~10ドルでした。

市場関係者は「市場では1ドル=150円が節目として意識され、政府・日銀による市場介入への警戒感も高まっているため、値動きは限定的だった。日本時間のあすにかけてFRB高官の発言が相次いで予定されているため、その内容を見極めたいという投資家も多かった」と話しています。

スーパーからは 仕入れ価格上昇へ懸念の声
円安が進んでいることについて、都内のスーパーからは、輸入品を中心に仕入れ価格がさらに上昇するのではないかという懸念の声が聞かれます。

東京 江東区のスーパーでは、円安や原材料費の高騰などの影響で、去年の秋ごろから麺類や缶詰など、多くの商品で仕入れ価格が値上がりしています。

値上がり幅は、生鮮食品を除くと5%から10%ほどだということです。

10月から食料品や菓子、調味料など、合わせておよそ70の商品について仕入れ価格の値上げが予定されています。

スーパーによりますと、物価の上昇が続く中、客は価格に、より敏感となり割安な商品を求める傾向が強くなっているということで、円安の影響で、輸入品を中心に仕入れ価格がさらに上昇するのではないかと懸念しています。

買い物に訪れていた50代の女性は「値上げが続いているので、家計は厳しいと感じます」と話していました。

「たつみチェーン豊洲店」の村松義康店長は「去年から、さまざまな商品の仕入れ価格が上がってきたが、円安が進んでいるので、輸入している食材などの仕入れ価格は、さらに値上がりすると思う。物価の上昇が続く中、店の売り上げは伸びていないのが現状で、我慢が続くと感じている」と話しています。

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