全固体電池、27年にも実用化 EV向け、競争力強化狙う―トヨタ

東京, 6月13日, /AJMEDIA/

トヨタ自動車は12日までに、次世代車載バッテリーとして期待される「全固体電池」について、2027~28年に電気自動車(EV)用として実用化を目指す方針を明らかにした。急速充電しやすく、走行距離を伸ばせるなどの利点があり、自社のEVの競争力強化につなげたい考えだ。
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 静岡県裾野市で開いた技術説明会で明らかにした。全固体電池は電気を通す「電解質」を液体ではなく固体にした電池で、世界の自動車メーカーなどが開発にしのぎを削っている。トヨタはハイブリッド車(HV)用として20年代前半に実用化する方針を掲げていたが、最近の世界的な電動車の需要動向を踏まえ、EV向けにしたという。
 開発中の全固体電池は1回の充電で走行できる距離が同社のEV「bZ4X」の電池比2.4倍で、充電時間は3分の1程度の約10分。30年以降にはさらに進化させ、距離を3倍に伸ばすことを目指す。既に量産工法の開発段階にあり、中嶋裕樹副社長は「世の中に後れを取らず、必ず実用化する」と意気込んだ。

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