リスキリング、85%超が「受けたい」と回答、実施企業はまだわずか–ワークポート調べ

東京, 2月18日, /AJMEDIA/

 ワークポートは2月15日、リスキリングの認知度や実施度について調査した結果を公表した。調査期間は1月24~31日、調査対象はワークポートの転職支援サービスを利用している全国の20~40代男女563人。

「リスキリングを知っている」53.5%が回答–2021年調査からポイント上昇
 2022年10月に、岸田文雄首相が「リスキリングの支援に、5年間で1兆円を投じる」と表明し、リスキリングに対する注目度が高まっていることを受け、今回の調査ではスキリングの認知率などの現状のほか、自身のキャリア形成の観点からはリスキリングをどのように捉えているのかについて意識調査を実施した。

 リスキリングについて知っているかを聞いた設問では、「言葉も意味も知っている」が32.5%、「意味は知らないが言葉を見聞きしたことがある」が21.0%、「全く知らない」が46.5%となった。理解までに至っていなくとも「知っている」と回答した人が半数を超える結果となった。

 なお、2021年9月にワークポートが実施したリスキリングについての調査では、知っているとの回答が約30%で、今回調査では24.7ポイント上昇している。

職場でのリスキリング実施度、71%が未実施
 リスキリングの現在の勤務先(直近の勤務先)での実施について聞いたところ、「はい」との回答が13.3%、「わからない」との回答が15.6%、「いいえ」との回答が71.0%となった。

 また、勤務先で「リスキリング施策を実施している」と回答した人を対象に、具体的にどんなスキルが習得できるか聞いたところ、現在の業種や職種に関連するスキルを挙げる人のほか、IT系の職種でなくても、「ITスキル」(20代・男性・製造)、「RPA、Python」(40代・男性・コンサルタント)など、IT関連スキルを習得できると回答した人が散見されたという。DX関連のスキルを習得できるという回答も複数あり、DX化推進のためにリスキリングを進めようとする企業もあるという。

「リスキリングが実施されたら受けたい」86.3%
 勤務先では「リスキリング施策を実施していない」と回答した人を対象に、リスキリングが実施される場合受けたいと思うか聞いたところ、「絶対に受けたい」との回答が42.5%、「やや受けたい」との回答が43.8%となり、86.3%がリスキリングを受けたいと考えていることがわかった。

 その理由については、スキルアップのため」(20代・男性・営業)、「自分の市場価値を高めるため」(40代・男性・機会系エンジニア)など、リスキリングを自己成長や市場価値向上に繋げたいとする意見が多く挙がったという。

「キャリア形成にリスキリングが必要」94.1%が回答
 自身のキャリア形成においてリスキリングは必要だと思うか聞いた設問では、「絶対に必要」(46.9%)、「やや必要」(47.2%)という回答は合わせて94.1%となり、ほとんどの人が、自身のキャリア形成にリスキリングが必要と考えていることもわかった。

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