APEC首脳宣言も両論併記 戦争非難、ロシアにも配慮

東京, 11月20日, /AJMEDIA/

ロシアがウクライナ侵攻を続ける中、タイの首都バンコクで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議は19日、首脳宣言を採択して閉幕した。宣言は「ほとんどのメンバーがウクライナでの戦争を強く非難した」と明記する一方、「他の見解や異なる評価があった」と併記し、ロシアが受け入れ可能な内容とした。
 ロシアの侵攻に関する言及は、20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が16日に採択した首脳宣言の表現を踏襲した。
 岸田文雄首相は19日、G20、APECなどの首脳会議出席を終えバンコク市内で記者会見し「一連の会議を通じて国際社会に毅然(きぜん)とした前向きなメッセージを出せた」と強調した。その上で「ロシアによるウクライナ侵略は国際秩序の根幹を揺るがす問題で、引き続き関係国が連携し断固として取り組む必要がある」と述べた。
 来年のAPEC議長国を務める米国のハリス副大統領は会議の中で、来年11月中旬に米カリフォルニア州サンフランシスコで首脳会議を開くと表明。インド太平洋地域に対する米国の揺るぎない経済的関与を示していく考えを示した。

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