首都圏鉄道、10円値上げ 駅バリアフリー化に充当

東京, 3月19日, /AJMEDIA/

JR東日本や東京メトロなど首都圏の鉄道各社が18日、普通運賃を一律10円値上げした。増収分はホームドアやエレベーターの整備など、駅をバリアフリー化する費用に充てる。各駅では同日の始発までに運賃表の交換作業が行われた。
JR東の値上げは首都圏の主な路線が対象。このほか、東武鉄道や小田急電鉄、西武鉄道、相模鉄道、横浜高速鉄道などが「バリアフリー料金」を運賃に上乗せした。通勤定期にも今後は一定額が加算される。
 バリアフリー料金は、利用者の負担でホームドアなどの整備を加速させるため、国土交通省が創設した新制度。審査や認可が必要な通常の運賃引き上げと異なり、整備計画の策定と事前の届け出で値上げできる。近畿圏でもJR西日本や私鉄各社が4月1日に導入する。
 一方、安全対策が進んでいる東急電鉄は18日、収益改善を目的に初乗り普通運賃を10円程度、このほかの普通運賃や通勤定期を約13%値上げした。コロナ禍で在宅勤務が普及し、定期券の利用者が大幅に減ったことが理由。
 またJR東は同日、国内初の「オフピーク定期券」の販売も始めた。今回の値上げエリアで平日朝の通勤時間をずらせば、これまでより約10%割安になる。混雑緩和のほか、時差出勤で働き方改革にもつながると期待されている。

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