物価高踏まえ企業支援 半沢全銀協会長インタビュー

東京, 7月1日, /AJMEDIA/

 全国銀行協会の半沢淳一会長(三菱UFJ銀行頭取)は1日の就任に先立ち、時事通信のインタビューに応じ、「日本経済を成長軌道に乗せていく支え手として責務を果たす」と抱負を述べた。足元で進む物価高については、「資源・エネルギー高が加速したので、それを踏まえてお客さまの支援を考える必要がある」との考えを示した。
 半沢氏は、経済の現状について「パンデミック(世界的大流行)、地政学リスクなど多様に絡み合ったリスクが顕在化し、先行きが不透明な状況だ」と指摘。特に物価上昇に関しては「企業収益、家計の(実質)所得低下など負の影響が非常に心配される」と懸念を示した。
 ロシアのウクライナ侵攻への経済制裁や対抗措置などにより、供給網に影響も出ているとして、「(企業の)業績の悪化、金融機関の与信費用の増加を注視していく」と語った。
 日銀の金融政策に関しては、「(米欧との)金融政策の違いによって為替(相場)などへの影響が出てきており、政策効果と副作用がバランスした政策運営が非常に重要だ」と強調した。
 気候変動問題対応では「カーボンニュートラル実現に向けた支援を産業界と一体になって進めていきたい」と意欲を示した。

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