東レ社長に大矢氏昇格 13年ぶり、日覚氏は会長に

東京, 3月28日, /AJMEDIA/

東レは27日、大矢光雄副社長(66)が社長に昇格する人事を発表した。社長交代は13年ぶり。日覚昭広社長(74)は代表権のある会長に就く。6月末開催予定の株主総会後の取締役会で正式に決定する。経営体制を強化し、炭素繊維など高付加価値素材で事業拡大を狙う。
大矢氏は繊維事業に長く携わってきた。航空機向けが主力の炭素繊維の多角化や、次世代エネルギーとして期待される水素・燃料電池向けの事業拡大などにより、2026年3月期の事業利益で1800億円(23年3月期は1000億円の見込み)を目指す。東京都内で記者会見した大矢氏は「新しい価値を全社一丸となって提案し、収益につなげる」と抱負を述べた。
 日覚氏は10年に社長に就任し、炭素繊維や水を浄化する水処理膜などの事業を主導。一方、17年に子会社で品質データの改ざんが発覚し、昨年は樹脂製品を巡る品質不正が明らかになった。

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