日NATO、協力強化を推進 欧州・インド太平洋「安保切り離せず」―岸田首相、歴代初の首脳会議出席

東京, 6月30日, /AJMEDIA/

】岸田文雄首相は29日午後(日本時間同日夜)、スペイン・マドリードでの北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に、日本の首相として初めて出席した。首相は、中国や北朝鮮の動向に触れつつ、「欧州とインド太平洋の安全保障は切り離せない」と指摘。NATOとの協力強化を進める方針を表明した。
 会議には、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国が、「アジア太平洋パートナー国」として招かれた。首相は、NATOの最高意思決定機関である北大西洋理事会(NAC)への、4カ国の定期的な参加を提起した。
 会議後、首相は記者団に「会議参加は歴史的な意義を有する」とした上で、「日NATO関係を新たなレベルに引き上げる。欧州とインド太平洋を結ぶ自由と民主主義のための連帯パートナーシップを築いていきたい」と強調した。
 首相は会議で、ロシアのウクライナ侵攻について「欧州だけでなく国際秩序の根幹を揺るがす暴挙だ」と非難。中国による強引な海洋進出の動きを説明し、「ウクライナはあすの東アジアかもしれない。一方的な現状変更の試みは決して成功しないと結束して示さなければならない」と訴えた。

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