日本茶の魅力、「茶育」で発信 学校と農家らマッチング―農水省

東京, 2月17日, /AJMEDIA/

 農林水産省は、小中学校で日本茶の魅力を伝える「茶育(ちゃいく)」を広めようと、茶を栽培する農家ら関係者と教育現場のマッチング支援に乗り出す。出前授業や茶の摘み取り体験などを行っている農家や団体のリストをまとめ、学校に周知。子どもたちに日本茶に親しんでもらい、中長期的な消費拡大を目指す。
 総務省などの調査によると、ペットボトルをはじめとした緑茶飲料の消費量は増加傾向にある一方、急須で入れるなどして楽しむリーフ茶は、若い世代を中心に減少。最近は、急須を置いていない家庭も多いとみられる。
 そんな中、静岡県や鹿児島県といった産地や、東京都などの消費地では、茶育に取り組む事例が見られる。例えば▽茶の植樹・収穫・手もみ体験▽製茶工場の見学▽お茶の入れ方講座―が行われている。
 ただ、茶育に携わる関係者から、学校への呼び掛け方法が分からないとの声があり、農水省はマッチング支援に乗り出すことを決めた。茶育を展開できる農家や製造・販売会社、団体を募集。実施できる内容や地域、時期、費用といった項目を記したリストをまとめ、3月にも学校向けに配布する。
 国内の茶の栽培面積は減少傾向にある。また、肥料のほか、蒸したり乾燥したりする工程で使う燃料の価格が高騰しており、日本茶を取り巻く環境は厳しさを増している。

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