子ども予算「数字ありき」否定 岸田首相、中身先決を強調―衆院予算委

東京, 2月27日, /AJMEDIA/

 衆院予算委員会は27日、岸田文雄首相と関係閣僚が出席し、少子化対策などに関する集中審議を行った。首相は自身が掲げる子ども・子育て予算の倍増について、「(政策の)中身を決めずして、国内総生産(GDP)比だとか、今の予算の比較でとか、数字ありきではない」と述べた。立憲民主党の長妻昭政調会長への答弁。
 子ども予算倍増に関しては、首相が15日の同委で「家族関係社会支出は2020年度でGDP比2%を実現している。それをさらに倍増しようと言っている」として、GDP比4%の確保を目指すと受け取れる発言をしたが、政府はその後、「倍増を考えるベースは整理中」と軌道修正した。
 立民の山岸一生氏は27日の予算委で「首相の腰が定まっておらず混乱しているのではないか」と追及。首相は3月末までに支援策のたたき台を策定すると説明し、「必要とされる政策が並べられ、その予算がいくらかを確認し、その倍増を目指す」と表明した。
 子ども予算を巡り、木原誠二官房副長官が21日のBS番組で「出生率がV字回復すれば早いタイミングで倍増する」などと発言。これに関し、首相は「予算倍増をなるべく早く達成したい旨を述べた。政府の説明と齟齬(そご)はない」と語った。長妻氏への答弁。

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