国際経済協調の再構築訴え G20で対中ロ念頭―米財務長官

東京, 2月18日, /AJMEDIA/

米財務省は17日、イエレン財務長官がインド南部ベンガルールで23~25日に開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に出席すると発表した。ロシアのウクライナ侵攻から24日で1年となる節目に、分断が深まる国際経済協調体制を米国主導で再構築していく姿勢を打ち出す。
 今年のG20議長国インドが掲げるテーマは「一つの地球、一つの家族、一つの未来」。ウクライナ侵攻に端を発したエネルギー・食料価格高騰、途上国・新興国の債務問題などを巡り政策協調を目指す。イエレン氏が昨年提案した、気候変動や新たな感染症によるパンデミック(世界的流行)に備えた世界銀行の機能強化も主要テーマとなる。
 イエレン氏は、先進国と途上国の橋渡し役となるインドと連携し、覇権主義的動きを強める中国やロシアへの対抗を念頭に「ルールに基づく世界経済秩序」(米財務省高官)の重要性を訴える意向だ。インフレで深刻化した途上国債務問題では「最大の貸し手である中国に債務救済の早期実現を求める」(同)構えだ。

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