全国の標高新基準、公開へ 自動運転など対応―国土地理院

東京, 5月25日, /AJMEDIA/

国土地理院は24日、全国各地の標高を測位衛星を利用して早く正確に知ることができるよう、標高ゼロの新たな基準データを今年度中に試験公開すると発表した。来年度にはこの基準データを使う測量マニュアルを公開し、車の自動運転やドローン飛行などに活用してもらう予定。
全国の地殻変動図を公開 だいち2号観測活用―国土地理院など

 現在、標高を示す各地の水準点は東京湾の平均海面をゼロの基準とし、水準点間の高低差を順番に測定することで標高を求めている。近年は全地球測位システム(GPS)などの測位衛星を利用する電子基準点も各地に整備されたが、日本列島の地下にある標高ゼロの位置を網羅的に測量して基準にしないと、正確な標高が決まらない。
 このため同院は過去4年間、「航空重力測量」と呼ばれる特殊な測量を全国で行い、標高ゼロの基準データを集めた。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts