債券市場指数が過去最低 政策修正でも機能改善されず―日銀調査

東京, 3月2日, /AJMEDIA/

日銀が1日発表した「債券市場サーベイ」の2月調査で、国債取引のしやすさを示す市場の「機能度」指数がマイナス64と、2015年の調査開始以降で最低を更新した。日銀は昨年12月、市場機能の改善を目指して大規模緩和策を一部修正。長期金利の上限を0.25%から0.5%に引き上げたが、市場の取引環境は一段と悪化したと受け止められた。
指数は機能度が「高い」と答えた市場参加者の割合から、「低い」の割合を差し引いて算出する。政策修正前の昨年11月に行った前回調査ではマイナス51だった。
 年明け以降、市場では日銀が1月の金融政策決定会合で再修正に踏み切るとの観測が浮上。長期金利が0.5%を上回る事態が頻発し、参加者が希望する利回りで取引できない状況が続いたことが反映された。
 また、23年度末の新発10年物国債利回り見通しは、0.51%以上を見込む回答が全体の64%と、前回調査の12.3%から急増した。日銀の新体制発足による政策修正などを念頭に、多くの市場参加者が一段の金利上昇を見込んだ。
 調査は2月1~7日、金融機関や機関投資家など70社を対象に行った。

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