中ロの「現状変更」反対 日米首脳、結束アピール―対北朝鮮、韓国と連携確認

東京, 11月14日, /AJMEDIA/

岸田文雄首相は13日午後(日本時間同)、カンボジアのプノンペンで米国のバイデン大統領と約40分間会談した。台湾へ軍事的圧力を強める中国とウクライナ侵攻を続けるロシアに関し、「力による一方的な現状変更の試み」に反対する立場を確認。14日の米中首脳会談を前に、強固な日米同盟をアピールした。この後、韓国の尹錫悦大統領を交えた3者会談で、対北朝鮮の連携も申し合わせた。
 日米首脳の正式な会談は5月以来。両首脳は同盟の抑止力・対処力を一層強化し、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて協力する方針を確認した。
 中国を巡る「諸課題」への対応で、緊密に連携することで一致。ロシアによる核の使用は「あってはならない」との認識を共有した。先進7カ国(G7)の枠組みなどで結束し、対ロ制裁やウクライナ支援を継続することでも合意した。
 首相は、日本の防衛力を抜本的に強化し、防衛費の相当な増額を確保する決意を改めて伝え、バイデン氏は強く支持した。首相はまた、戦略的観点から環太平洋連携協定(TPP)への米国の早期復帰を促した。
 日米韓3カ国首脳会談では、弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮に結束して行動することを申し合わせた。米政府高官によると、北朝鮮が核実験に踏み切った場合の対応も話し合った。
 首相は「北朝鮮は前例のない頻度で挑発を続けており、毅然(きぜん)と対応したい」と述べ、北朝鮮の完全な非核化に向けて両大統領と連携して対応する方針を確認。バイデン氏は「日米韓の協力はかつてないほど重要だ」と述べ、尹氏も同調した。
 ◇安保協力へ日米韓声明
 3首脳は会談後、安全保障分野での緊密な連携や「自由で開かれたインド太平洋」実現に向けた協力をうたった「インド太平洋における3カ国パートナーシップ」に関する声明を発表した。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts