ロシアとサケ・マス交渉 ウクライナ侵攻影響、出漁に遅れ―水産庁

東京, 4月12日, /AJMEDIA

 水産庁は11日、ロシアとのサケ・マス漁業交渉をオンライン形式で開始した。2022年の日本の200カイリ水域内での漁獲枠を協議するが、終了日は未定。交渉は毎年春先に行っており、今年は今月10日の出漁解禁を目指して日程調整を進めてきたが、ロシアのウクライナ侵攻の影響で開催がずれ込んだ。
 日本は漁業権益交渉を途切れさせないため協議の場を設けたが、交渉を経済制裁と切り離すことには困難も予想される。
 日本は他の先進7カ国(G7)と協調してロシアへの経済制裁に踏み切った一方、ロシアは日本を「非友好国」に指定している。松野博一官房長官は11日の記者会見で「日本の漁業活動に関わる権益の維持、確保のために(交渉を)行うこととした」と語った。日本側は、今月下旬から5月にかけて最盛期を迎えるサケ・マス漁に間に合うよう早期合意を目指す。
 ロシアの200カイリ水域における日本漁船の漁獲枠を別途決める政府間協議の日程は、引き続き調整を進める。

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