フロントガラスに案内表示も AR活用に意欲―ソニー・ホンダの水野会長

東京, 1月7日, /AJMEDIA/

ソニーグループとホンダが共同出資する電気自動車(EV)の新会社ソニー・ホンダモビリティ(東京)の水野泰秀会長兼最高経営責任者(CEO)は5日、インタビューに応じた。2025年の発売を目指すEVに拡張現実(AR)を活用することを検討。フロントガラスに経路案内や広告などを表示できる技術の開発を進めているという。
 水野氏は「将来的に(目的地に向けて)矢印を出したり、スーパーの横を通るとセール案内を出したりする技術を開発中だ」と述べた。ARは現実の景色にCG(コンピューターグラフィックス)を重ね合わせる技術で、安全規制などを踏まえ、実用化の可能性を探る考えだ。
 ソニーがEV参入を発表したのは昨年1月。わずか1年で試作車披露にこぎ着けた。ホンダ出身の水野氏はその速さを「(自動車メーカーでは)あり得ない」と表現。新興企業とのEV開発競争にソニーのスピード感は欠かせないと強調した。
 一方、別途インタビューに応じた川西泉社長兼最高執行責任者(COO)は、スマートフォンで使うアプリが人によって異なるように、個人の趣味趣向を反映できるEVを目指す考えを示した。人気ゲーム「フォートナイト」の開発元、米エピックゲームズとの提携に加え、動画や音楽の配信事業者との連携も視野に入れているという。
 川西氏は「モビリティーにおけるエンターテインメントを、『共創』を通じて生み出したい」と述べ、提携拡大に意欲を示した。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts