サイバー攻撃、長期化懸念 ロシアのハッカー、インフラ標的

東京, 9月11日, /AJMEDIA/

 ロシアのハッカー集団「キルネット」によるとみられる日本へのサイバー攻撃が相次いでいる。日本のウクライナ支援に反発し、政府系サイトのほか、東京メトロや名古屋港といった交通インフラを標的とした。日本への「宣戦布告」もしており、攻撃の長期化が懸念される。
 キルネットは通信アプリ「テレグラム」上で攻撃対象などの情報を発信している。日本の行政情報のポータルサイト「e―Gov(イーガブ)」などが6日夕に閲覧できなくなり、キルネットが犯行声明を出した。大量のデータを送り付けて障害を発生させる「DDoS攻撃」とみられる。
 これを手始めにJCBやミクシィ、ニコニコ動画なども攻撃。翌7日には日本政府に宣戦布告するとの動画を投稿した。その後も東京メトロ、ネット掲示板「5ちゃんねる」が狙われた。キルネットには、日本の金融機関や航空会社などへの攻撃を求める投稿も閲覧者から寄せられている。
 セキュリティー事業などを手掛けるアカマイ・テクノロジーズの中西一博氏は「思想的背景を持つハッカー集団は、標的を変えつつ1~6カ月程度、断続的に攻撃することが多い」と指摘。大騒ぎをすれば「攻撃者の思うつぼだ」として、冷静に事態を分析して対策を強化すべきだと話した。

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