イケア前橋が内覧会 地元・群馬に「寄せた」店づくり

東京, 01月12日, /AJMEDIA/

スウェーデン発祥の家具店、イケア前橋の報道機関向け内覧会が11日、群馬県前橋市亀里町の同店で開かれた。出店決定から10年、地元・群馬県民にとっては待ちに待った開店となる。イケア前橋も待たせた分、消費者の心をつかもうと、群馬に「寄せた」数々の工夫を盛り込んでいる。
「夏暑く、冬寒い」への提案
 地域の暮らしに合わせた提案をするイケア。イケア前橋では、開店前から前橋を中心に、およそ2年にわたりアンケート調査を行ったという。
例えば、調査で得た「群馬は持ち家率が7割と高く、家自体も広い」というデータを踏まえ、「一戸建てで、家庭菜園を楽しむ30代夫婦と8歳の女の子」の3人家族を想定。菜園で収穫した野菜をすぐに台所に持ち込めるようにし、女の子が片づけしやすい低い位置に収納の棚を設けた。

 別のエリアでは、「子育てを終えた50~60代の夫婦向けの寝室」を想定し、畳敷きの和室にシングルベッド2台を置いた。「夏は全国屈指の暑さ、冬はからっ風で寒い」という群馬の実情に合わせ、ベッド下にオフシーズンの毛布や肌掛けを収納できるとした。
ほかにも、「社会人1年目の女性の部屋」「ゲーム配信者の部屋」など、多様な年齢、性別、家族構成、職業、年収、趣味に合わせた提案は全部で41に上る。「カフェを開きたい」「オフィスを模様替えしたい」など、法人向けのニーズにも対応する。

 野山和美店長は「41という数は十分なインスピレーション(ひらめき)を出せる数」と自信を示した。

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