アルツハイマー新薬、米が承認 エーザイの「レカネマブ」

東京, 1月7日, /AJMEDIA/

米食品医薬品局(FDA)は6日、日本の製薬大手エーザイなどが開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」を迅速承認したと発表した。エーザイは日本や欧州でも近く承認申請を行う見通しだが、これに先駆け、昨年申請していた米国で、世界で初めて使用が始まることになった。
 レカネマブは軽度アルツハイマー病の患者が使用対象。脳内に蓄積して病気の原因になるとみられているタンパク質「アミロイドβ(ベータ)」を取り除くことで、症状の進行を抑える効果が期待されている。これまでは症状を一時的に和らげる薬が大半だったため、原因とみられる物質に作用する新薬への期待は大きい。FDAは同薬の承認を「アルツハイマー病との闘いにおける重要な前進だ」と強調。月内に使用が始まる見通しだ。エーザイは同薬の価格を年間2万6500ドル(約350万円)程度に設定した。
 エーザイによれば、後期段階の臨床試験で、同薬の投与によって、症状の進行が27%抑えられたことが確認された。

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