アナログ規制改革を前倒し 利便性の実感重要―河野デジタル相・新閣僚インタビュー

東京, 8月30日, /AJMEDIA/

 河野太郎デジタル相は29日のインタビューで、目視点検や書面・対面といったデジタル化を阻むアナログ規制の見直しについて「なるべく前倒しでやりたい」と語った。改革による利便性の向上を実感してもらうことが重要だとも強調した。
 ―優先的に取り組みたい課題は。
 まずはデジタル化、政府のデジタルトランスフォーメーション(DX)で生活が便利になったと実感してもらうことが重要だ。ただ、人員は限られている。優先順位を付けて、順位が高いところは一生懸命前倒しでやり、低いものはゴールを後ろにずらさないといけない。
 ―アナログ規制の改革を3年間で進めることになっている。
 集中改革期間は3年間だが、なるべく前倒しでやりたい。規制が外れることで、良い技術を持つ中小企業がサービスを提供できるようになり、経済にとってはプラスになる。その効果がどれくらい大きいかが見えてくると、さらに次の(改革の)ステップに行こうという力も出てくる。
 ―官民交流を含めた人材確保策は。
 今後も積極的に民間から採用したい。民間企業に「デジタル庁に人を派遣してくれませんか」というお願いをしていこうと思っている。霞が関(中央官庁)から民間に行った人についても、「デジタル庁に来ませんか」という誘いを真剣にやっていく。
 ―デジタル庁の存在感をどう高めるか。
 一番いいのは、デジタル庁を意識せずに世の中が便利になっていくことだ。結果としてデジタル庁がすごいと言われればいいが、存在感のために何かする必要はない。デジタル庁はやっている仕事が大きく、そう簡単に結果が見えないところがある。しずしずと計画通りに進めて、それでも便利になったと感じてもらえるようにすることが大事だ。

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