邦人ら45人、スーダンから退避 自衛隊機でジブチへ

東京, 4月25日, /AJMEDIA/
 
岸田文雄首相は24日深夜、アフリカ北東部スーダンからの邦人の退避について、「自衛隊のC2輸送機により在留邦人とその配偶者合計45人が、スーダン東部のポートスーダンを飛び立ち、ジブチに向かっている」と明らかにした。首相公邸で記者団の取材に応じた。
〔写真特集〕航空自衛隊輸送機「C2」

 首相はまた、フランスや国際赤十字の協力を得て、別の4人の邦人が既にスーダンからジブチやエチオピアに退避したと発表した。今後、スーダンを脱出した邦人の帰国に向けた調整を行う。スーダンには約60人の邦人が滞在していたが、今回の退避で残された脱出希望者は数人という。
 首相は「危険かつ困難な状況の中、成功裏に邦人退避を遂行した大使館や自衛隊をはじめとする関係者の努力への敬意と感謝を申し上げたい」と表明。協力を得た韓国やアラブ首長国連邦(UAE)、国連などの関係機関にも謝意を示した。
 松野博一官房長官は同日午後の記者会見で、周辺国のジブチに待機中のC130、C2両輸送機などの自衛隊部隊の調整が付き次第、スーダンに派遣し、輸送活動を開始すると説明した。
 迅速な邦人退避のため、政府は既に航空自衛隊機を、自衛隊の海賊対処活動の拠点があるジブチに派遣、待機させていた。海外邦人の自衛隊機による輸送は2021年のアフガニスタン以来6回目。

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