組み立て住宅、石垣島に タイから初出荷―広島の建設会社

東京, 1月15日, /AJMEDIA/

タイのバンコク郊外にある工場で、鉄骨製のユニット(箱)が次々と作られている。中身はほぼ完成したワンルームタイプの住宅。3月から200ユニットが船で沖縄県石垣島に運ばれる。現地で4階建てに組み立てられ、ホテルの従業員寮として使われる予定だ。
 ユニット住宅を生産しているのは、建物の改修工事などを手掛けるEIZENホールディングス(広島県福山市)。2021年にタイに現地法人を設立して以来、初めての出荷となる。
 ユニットは長さ7メートル、幅3メートル、高さ3メートルで、広さは約21平方メートル。柔軟な組み方ができるため、石垣島ではユニットを二つつなげた2DKタイプも作る。ブロック玩具のようにばらばらにして移設したり、内装を変更したりすることも可能だ。
 現法マネジングディレクターの畑智輝氏は「工場で8割以上を完成させて出荷するのが強み」と胸を張る。短期間で建設でき、効率化と海外生産でコストダウンが図れるという。少ない人手でも建設が可能で、被災地の住宅やウクライナのような戦地でのシェルターとしての利用を想定している。
 EIZENホールディングスは、2~3年以内に東南アジア地域にもユニットを輸出したい考え。畑氏は「この工法が広まれば、家に困っている人にしっかりとした住宅を届けられる。再利用できるためSDGs(持続可能な開発目標)の考えにも合う」と話している。

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