岸田首相、29日アフリカへ出発 グローバルサウス取り込み

東京, 4月29日, /AJMEDIA/

岸田文雄首相は29日、エジプト、ガーナ、ケニア、モザンビークのアフリカ4カ国とシンガポール歴訪へ出発する。アフリカは南半球などの新興・途上国「グローバルサウス」の一角を占める。持続可能な成長を促す日本独自の支援策を伝え、ウクライナ危機や中国の覇権主義的な動きについて協議することで、取り込みを図る。帰国は5月5日。
【特集】影響力増すグローバルサウス 分断進むほど「漁夫の利」

 日本の首相のアフリカ訪問は2016年8月の安倍晋三氏以来。
 アフリカは豊富な天然資源や増加する人口を背景に経済面で大きな潜在力を持つ。米欧を中心とする陣営に一定の距離を置くケースが目立つ中、中国やロシアが資源外交やインフラ投資などを通じて影響力を拡大している。
 首相は一連の首脳会談で「法の支配」や「国際秩序の維持」の重要性を訴え、立場を共有したい考え。それを基に5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)の討議をリードし、国内外に存在感を示すことを目指す。
 今回の歴訪について、松野博一官房長官は28日の記者会見で「自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けたわが国の決意を改めて伝達する」と強調。その上で「グローバルな課題への連携など幅広く意見交換を行う」と語った。

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