将棋「棋王戦」第1局は藤井五冠が勝利 最年少六冠へ好スタート

東京, 2月6日, /AJMEDIA/

将棋の八大タイトルの1つ、「棋王戦」の第1局が長野市で行われ、藤井聡太五冠(20)が、タイトルホルダーの渡辺明二冠(38)に勝ち、史上最年少の「六冠」達成に向けて好スタートを切りました。

「棋王戦」五番勝負は5日、長野市で開幕。

挑戦者の藤井五冠は竜王、王位、叡王、王将、棋聖の5つのタイトルを保持しています。

五冠を維持し、今回の「棋王戦」を制すると、羽生善治九段(52)以来の「六冠」達成となり、最年少記録を29年ぶりに更新します。

一方、渡辺二冠は10年前に初めて「棋王戦」を制して以降、タイトル防衛を続けていて、今回11連覇がかかります。

5日の第1局は、序盤に大駒の「角」を交換したあと、互いに攻め合う展開となり、速いペースで進みました。

その後、先手の藤井五冠が長考を挟みながら盤の両サイドから攻めるのに対し、後手の渡辺二冠も持ち駒の「角」を中心に反撃します。

終盤にかけて攻撃の手を緩めない藤井五冠に対し、渡辺二冠も最後まで粘りを見せますが、午後7時1分、125手までで投了。

藤井五冠が初戦を白星で飾り、史上最年少の「六冠」達成に向けて好スタートを切りました。

対局後、藤井五冠は「盤面全体で戦いが起こり、どういう方針で指すか1局を通して難しかった。よいスタートが切れたと思うので次の対局以降も精いっぱい頑張りたい」と話していました。
一方、敗れた渡辺二冠は「勝負どころがどこだったのかよく分からないまま終わってしまった。次の対局まで2週間ほど空くので、仕切り直していきたい」と話していました。

「棋王戦」五番勝負は来月にかけて日程が組まれ、先に3勝したほうがタイトルを獲得します。

第2局は今月18日に金沢市で行われます。

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