堂島の貴金属先物、認可へ 3月取引開始―経産・農水省

東京, 1月15日, /AJMEDIA/

 堂島取引所(大阪市)が昨年申請した金など貴金属先物の上場について、経済産業省と農林水産省が認可する方針を固めたことが13日、明らかになった。近く正式に通知する。経営不振が続く堂島は新分野進出で立て直しを図る。3月27日に取引を開始する計画だ。
 上場するのは金、銀、白金の先物で、いずれも決済の期限がない「限日取引」となる。貴金属先物は日本取引所グループ(JPX)傘下の大阪取引所も扱うが、堂島は個人投資家が参入しやすいように、取引単位を小口化。金は10グラムに設定し、大阪取の10分の1以下とした。上場は3年間の期間限定で、堂島は取引拡大により常設市場となる本上場を目指す。
 堂島は、江戸時代にコメ先物を扱い、世界初の本格的先物市場になったとされる「堂島米会所」をルーツに持つ。しかし、主力のコメ先物は本上場の認可を得られず、2022年に取引を事実上終了。同年6月には大株主のSBIホールディングス出身の村田雅志社長が就任し、9月に貴金属の上場を申請した。

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