各州の独自軍解体へ 政府軍や警察に編入―エチオピア

東京, 4月9日, /AJMEDIA/

【アディスアベバAFP時事】エチオピア政府が、国内各州で組織されてきた事実上の州独自軍の解体に乗り出した。政府報道官が7日、記者会見し「特別な軍隊の構成員は自らの選択が完全に認められるし、希望は尊重される」と強調。政府軍や警察への編入のほか、退役して民間の暮らしに戻る道も用意する。
多民族国家エチオピアは、各州に独自の言語や文化、警察を認めてきた。しかし、幾つかの州では憲法の制約を逸脱して、徐々に独自軍を育む結果となった。特に北西部アムハラ州の軍事組織は強力で、過去2年の北部ティグレ州の反政府勢力「ティグレ人民解放戦線(TPLF)」との戦闘では、政府軍と提携。ティグレ人に対する「民族浄化」を行ったとブリンケン米国務長官から非難された。
 報道官は7日の会見で「幾つかの地域では情報や理解の不足で少々問題が起きている」と認めた。一部の州に強い抵抗があることをうかがわせた。

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