労働節休暇、にぎわい復活 「ゼロコロナ」撤廃で旅客増―中国

東京, 4月30日, /AJMEDIA/

【北京時事】中国で29日、労働節(メーデー)の連休が始まった。厳格な行動制限を伴う「ゼロコロナ」政策の撤廃や海外団体旅行の一部解禁により、国内外への旅行者が大幅に増加。旅客数は延べ2億人に達する見込みで、コロナ禍前の水準に戻るとみられている。
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 連休前日の28日、北京西駅はスーツケースを持った家族連れなどで混雑した。友人と2人で湖南省長沙市に旅行する女子学生は「去年はずっと学校にいた。今年は出掛けられるようになってうれしい。名所を巡っておいしいものを食べたい」と笑顔を見せた。
 友人ら計4人で重慶市から北京に来た60代女性は、コロナ禍の3年来、初めての旅行だと話し「今年になってやっと規制が解除された。北京に来る夢が実現した」と興奮した様子で語った。
 今年の連休は5月3日までの5日間。鉄道は、前後8日間で2019年同期比2割増の延べ1億2000万人の利用が見込まれている。航空当局は、連休中の旅客数を延べ900万人前後と予測。国際便は団体旅行が全面解禁されていないことから回復の遅れが指摘されるものの、旅行先では東南アジアに加え、日本も人気だと伝えられている。
 中国の旅行予約サイト最大手の携程(シートリップ)は、連休中の旅客数が過去5年で最多になるという見通しを示した。専門家は「3年間抑制された旅行需要が一気に放出され、リベンジ消費が見られるだろう」と中国メディアに語った。
 昨年4月は各地で新型コロナウイルスの感染が拡大し、連休を直撃。上海市でロックダウン(都市封鎖)措置がとられていたほか、北京でも観光施設の閉鎖や店内飲食の禁止が打ち出され、移動制限やイベント自粛が呼び掛けられた。

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