世銀ランキングで不正操作 中国引き上げ、IMFトップ関与か

東京, 9月17日, /AJMEDIA/

【ワシントン時事】世界銀行は16日、毎年公表していた「ビジネス環境ランキング」で中国の順位が不正に引き上げられるなどの操作があったと発表した。当時、世銀の最高経営責任者だったゲオルギエワ国際通貨基金(IMF)専務理事=ブルガリア出身=も関与したとされており、主要国際機関の信頼を揺るがす事態となりそうだ。

 世銀が公表した第三者調査の報告書によると、2018年版のビジネス環境ランキングをめぐり、中国政府高官がキム世銀総裁(当時)らに同国の順位について再三不満を表明した。こうした圧力を受け、世銀当局者らは起業などに関する3項目を操作し、中国の順位を本来の85位から前年並みの78位に引き上げた。20年版についてもサウジアラビアの順位などで操作があった。

 報告書は、ゲオルギエワ氏が中国の順位改ざんに「直接関与した」と明言した。世銀は当時、増資を目指しており、有力な資金拠出国である中国の意向を忖度(そんたく)したとみられる。

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