東京, 03月12日 /AJMEDIA/
NATO=北大西洋条約機構は、ベルギーにある本部で、新たにスウェーデンが加わり、加盟国が32か国に拡大したことを祝う式典を行いました。一方、NATOでは、事務総長の後任人事をめぐって加盟国の間で意見が割れていて、速やかな選出が次の課題となっています。
NATOは11日、ベルギーにある本部でスウェーデンが新たに加盟したことを祝う式典を行いました。
会見で、ストルテンベルグ事務総長は「ロシアによるウクライナ侵攻を受けてNATOはプレゼンスを高めてきたが、スウェーデンの加盟によって一層強化された。NATOはより大きく、強くなった」と述べました。
そして本部に、スウェーデンの国旗を掲げ、加盟国が32か国に拡大したことを祝いました。
スウェーデンの加盟は、トルコとハンガリーの承認がことしに入ってようやく得られ、今月7日に実現しましたが、NATOでは、ことし10月1日までの任期となっているストルテンベルグ事務総長の後任選びが本格化しています。
後任としては、オランダのルッテ首相が有力とみられ、アメリカやドイツ、フランスなどが支持していると伝えられていますが、ハンガリーはすでに反対の意向を表明しています。
また、バルト三国のエストニアやルーマニアなど、冷戦終結後に加盟した国からは、次はこうした国から選出されるべきだという声も上がるなど、加盟国の間で意見が割れています。
NATOは、ことしの夏、アメリカのワシントンで開かれる首脳会議までにすべての加盟国の合意を目指していて、事務総長の後任を速やかに選出することが次の課題となっています。